フレンチブルドッグはデリケートな体質なので病気になりやすく、健康管理をしっかりしてあげる必要があります。
体の異常を早期発見できるよう、毎日全身をチェックしてあげましょう!
■健康チェックのポイント
フレンチブルドッグは繊細なので、ストレスを溜めやすい傾向にあります。
短時間でスムーズに全身を確認し、毎日同じ時間帯に同じ手順で見るようにしましょう。
①目
フレンチブルドッグは目が大きく突出しやすい他、結膜炎や角膜炎・チェリーアイにかかりやすい犬種です。
目やに・ゴミが付いていたら取り除き、充血や腫れがないか確認しましょう。
生まれつき非対称な子を除き、左右の目の大きさが違わないかどうかも重要なチェックポイントです。
②皮膚
短毛のフレンチブルドッグは、皮膚の病気に注意してあげる必要があります。
体だけではなく顔周りのシワの中まで確認し、汚れていたらキレイにしてあげてください。
ブラッシングをしながら、ノミやダニがいないか、毛が抜けたりもつれたりしていないか、できものや色がおかしいところはないか確認しましょう。
(換毛期は健康体でもたくさん毛が抜けます)
もし異常があった場合、膿皮症、マラセチア皮膚炎、アトピー性皮膚炎、食べ物のアレルギーなど複数の原因が考えられるので、自己判断ではなく獣医師に見てもらってくださいね。
③耳
皮膚が弱いと耳の炎症も起こりやすくなります。
耳をめくって、傷や汚れがないか、ニオイがないかチェックします。異臭がある場合は外耳炎や中耳炎の疑いがあります。
耳掃除は定期的に、犬専用の洗浄液をコットンに付けてやさしく拭き取ってくださいね。
④鼻
鼻が短い犬種は、鼻腔狭窄症を中心とした鼻の病気のリスクがあります。
鼻水や鼻詰まりがないか・鼻の形が変形していないか確認し、普段と違うところがあれば獣医師に相談しましょう。
⑤口・歯
鼻が縮まっている犬種は歯が入り組んでいるので、歯垢がつきやすく歯周病の可能性も上がります。
いつもと違うニオイがないか、歯石がついていないか、歯茎が赤くなっていないかをチェック。よだれが極端に多くないかも見てあげてください。
また、定期的に歯みがきシートと歯ブラシで丁寧に歯をキレイにしてあげましょう。
歯みがきが苦手でどうしても逃げてしまう子は、病院などで定期的にケアすることも可能なので、獣医師に聞いてみるといいですね。
⑥呼吸
フレンチブルドッグは熱中症になりやすいので、夏場はこまめに呼吸を見てあげましょう。
ハアハアと息が荒くぐったりしていたら、水で濡らしたタオルで体を冷やしながら病院へ!
また、短頭種の犬は呼吸器のトラブルになりやすいので、呼吸音がおかしければすぐに病院へ連れて行ってください。
⑦排泄物
うんちやおしっこのチェックはフレンチブルドッグに限らず、すべての生き物の飼育において毎日必ず行うものです。
水っぽくないか、色はおかしくないか、量が多すぎたり少なすぎたりしないか、異変がみられたら獣医師に相談しましょう。
⑧体格や行動
痩せた・太った、足をひきずる、散歩にすぐ疲れてしまう、頭が傾いているなど、異変がないか様子を見てあげてください。
また、体を触られていつもより嫌がる場合、何らかの異常や異変があるおそれがあります。ストレスを与えすぎないよう距離を取りつつ、注意深く観察しましょう。