アレルギー性皮膚炎、マラセチア皮膚炎、膿皮症……
フレンチブルドックに皮膚病を患わせないためには、毎日のブラッシング・目ヤニの除去などのケアが大切ですが、皮膚病予防のためにもっとも気を遣いたいのが「シャンプー」です。
皮膚がデリケートなフレンチブルドックには、細やかなシャンプーのテクニックが必要。皮膚病を防ぐ効果的なシャンプー手順をご説明します。
■シャンプーのやりすぎには注意!
清潔=こまめなシャンプー、と間違われがちなのですが、シャンプーをしすぎると皮膚の健康に必要な皮脂や常在菌まで落としてしまい、結果的に病気リスクが上昇してしまいます。
人間だって、一日に何度も顔を洗ってしまうと肌がカピカピになりますよね。それと同じことです。
フレンチブルドックは月に一回程度のシャンプーでOK。皮脂の多い体質の場合は月二回のシャンプーが必要なので、ブラッシングでべたつきの様子を見ながら適したペースを決めましょう。
■まずはお風呂場に慣れるトレーニングをしよう
子犬や飼い始めのフレンチブルドックは、お風呂を怖がりやすい傾向にあります。
対策として、シャンプーをする前にまずはお風呂場に抱っこで連れていき、しばらくお風呂場を観察させてみるといいです。洗面器に入ったぬるま湯でパシャパシャするなど、少しずつお風呂場やぬるま湯に慣れさせていきましょう。
■フレンチブルドッグのお湯には35~36度が適温
フレンチブルドッグのお肌は繊細。35度程度のぬるま湯が最適なので、シャワーの温度もそれくらいに設定しておきましょう。冷水も身体を冷やしすぎるのでNGです。
■弱めのシャワーを身体にくっつけて、ゆっくり身体を濡らす
シャワーを雨のように真上から当てるのは、犬にとってストレスになります。シャワーヘッドが身体に接するように少量のお湯をかけると、驚かせずに身体を濡らすことができるますよ。
■犬用シャンプーを泡立ててから、爪を立てずに全身を洗う
人間用のシャンプーは犬の肌に合わないので、必ず犬用シャンプーを使ってくださいね!
シャンプーは最初に泡立ててからつけましょう。人間も使う泡立てネットなどを使っても大丈夫。爪を立てないように指の腹でマッサージするように、全身をていねいにシャンプーします。
■シワの内側は泡立てずに少量のシャンプーで洗う
顔のシワの内部は、泡を立てない原液のシャンプーを指につけて洗いましょう。汚れやすいところなのでしっかりと洗ってあげてください。
■洗い流したらお腹から乾かす
ぬるま湯でシャンプーを洗い流したら、やわらかいタオルでくるむように水気をとったあと、低い温度のドライヤーで乾かします。最初にお腹まわりを乾かすと風邪や腹痛の予防になりますよ。
ドライヤーを嫌がる子もいるのでその場合はあまり無理をさせず、タオルやサーキュレーターなどをうまく活用して乾かしましょう。完全に濡れたまま放置してしまうと雑菌がつき、余計にお肌に悪い環境を作ってしまいますから、なんとしてでも乾かす!という意識で行ってくださいね。