InstagramなどのSNSでフレンチブルドッグのアカウントを見ていると、「#フレブル座り」や「#手足足手」といったハッシュタグがよく付いていますよね。
これらの言葉はフレンチブルドッグ特有の座り方を意味しています。
■フレンチブルドッグの「フレブル座り」とは?
「フレブル座り」とは、お尻をぺたんと床や地面につけ、足を斜めに投げ出した座り方のこと。フレブルオーナーさんなら一度は見たことがあるのでは?
ちょっとセクシーで愛嬌ある「お姉さん座り」のような姿勢は、フレンチブルドッグのイラストやグッズなどで再現されることも多いです。
フレブル座りはフレンチブルドッグによく見られる体勢ではありますが、フレンチブルドッグ固有というわけではありません。パグがやると「パグ座り」と呼ばれますし、柴犬のオスがやれば「おっさん座り」と呼ばれたりします(笑)
■まるで人間!「手足足手」ってどんな座り方?
「手足足手」はその言葉通り、手・足・足・手(左前足・左後ろ足・右後ろ足・右前足)の順番で足を揃えている座り方のことです。
きょとんとした顔でこの姿勢をしていると、なんだかお行儀のいい人間のこどものようにも見えますし、リラックスした猫背の手足足手だと哀愁が漂います。
この「手足足手」は2016〜17年頃からSNSやブログ等で呼ばれるようになり、今ではフレブルオーナーさんたちの間ですっかり定着しました。
他の犬種ではあまり見られないフレンチブルドッグ特有のユニークなポージングですし、おもしろい呼び方もフレンチブルドッグの雰囲気にマッチしていますよね!
■どうして「フレブル座り」や「手足足手」で座るの?
通常の犬の「おすわり」といえば、前足と後ろ足をぴしっと揃えた状態が一般的。これはすぐに立ち上がって走り出せるようにという目的があります。
つまり「フレブル座り」や「手足足手」はその逆で、立ち上がることなど考えていない警戒心ゼロの状態と考えられます(笑)
もともとフレンチブルドッグは、フランス貴族の間で長い間愛されてきたルーツがあります。このような愛玩犬種は危険なことから遠ざかるうちに警戒心が薄れていき、他の犬種よりもリラックスした姿勢や寝方をしやすいという説があるそうです。
だらーんとした座り方であるフレブル座りや手足足手は、フレンチブルドッグがあなたのことや家の環境を信頼して、心からリラックスできている証でもありますよ!
■フレンチブルドッグの不思議な座り方、健康の心配はある?
いつも普通の座り方なのに突然フレブル座りや手足足手座りをされると、「どうしたのかな?」「足が痛いの?」と心配になることもあるでしょう。
人が足を組んだりあぐらをかいたりするように、犬にもそれぞれ座り方のクセがあります。いつも元気に走り回れる、ごはんを食べるときは普通に立ち座りできる、ということでしたら、ただの座りグセやなんとなくの気分による姿勢と思われます。
一方、ある日突然めずらしい座り方をしだした場合は、足や関節を痛めているというおそれもあります。
とはいえ、ふとした拍子にその姿勢が楽だと知り、新しいクセになるケースもよくあるそうですから、むやみに心配する必要はありません。
歩き方が変、足に触れると嫌がる、普通のおすわりを一切しなくなったなど、日頃の様子もおかしいようなら単なる座りグセではない可能性もあります。もし心配なら獣医さんに相談してみましょうね!